患者さま 各位
当院は膠原病科であり、ステロイド製剤の使用頻度の多い診療科です。
処方をする機会も多いのが現実です。ステロイド製剤とは、一般的にはプレドニゾロン錠、リンデロン錠を差します。他院ではメドロール錠を処方する施設もあると思います。
副作用の多い製剤ですが、副腎皮質ホルモン製剤であり、体内の恒常性(ホメオスターシス)に影響を与えます。
たとえ少量投薬だったとしても、急激な減量や中止によって気分不快、血圧低下、強い吐き気を及ぼすことがありますので、絶対に自己判断で減薬、増量、及び中止をなさらないでください。
また診察室で漸減しながら治療をしておりますが、適切な漸減をしないと骨粗鬆症や椎体骨折に原因にもなります。適切な漸減をしていても骨粗鬆症や椎体骨折の原因になりますので、自己判断で増量し内服をなさらないようにしてください。増量すると多幸感や活力が沸くと思いますが、慢性的にある一定量の内服を継続すると生活習慣病の増悪や皮下出血、その他毛細血管の出血の原因となります。
急変が無くても、治療中に炎症値が上昇すると診察の混乱の原因となりますので、自己判断で内服減量、増量、および中止をなさらないで下さい。
宜しくご理解の程をお願い致します。