〒411-0821 静岡県三島市平田185-31
痛風関節炎の治療は、実は私の隠れた特技です。
ザイロリックが発売されてしまったので、最近世の中でやや廃れ気味となった痛風という病気。でも、それは内科の知識の浅い人の見解です。痛風関節炎は実は奥の深~い学問です。
実は、私は元『東京女子医科大学附属膠原病・リウマチ・痛風センター』という変な名前の医局に所属しておりました。当時のトップは痛風核酸学会のトップだった先生でした。
なので、私も日本で珍しく『痛風関節炎』の治療を得意とする医師の一人です。
当時医局に山積みになっていた痛風核酸学会の診療ガイドラインをみて、トップの先生に『下さい!!』とお願いしたら『やらない!!自分で買え!!』と言われました。せっかく買ったのに1か月後大人の諸事情で結局医局員に製薬会社さんのご厚意で配布され、同じガイドラインが2冊も机の本棚に並んだ思い出があります。
痛風治療は、上にも書いた通り尿酸降下薬『ザイロリック』が販売されたため大きな歴史的転換点を辿りました。しかし、私の外来には未だに痛風関節炎をこじらせた方々が通院しています。こじらせると痛風関節炎は中々改善しません。
驚く事に、この地域にはまだ痛風関節炎をこじらせ慢性関節炎となっているのに、関節リウマチと誤診されたままの患者さんが比較的多数いらっしゃいます。
更に尿酸降下薬の使用方法を間違えると腎機能を悪化させます。ザイロリックという薬はCKD(慢性腎機能障害)の方が使用するとかえって腎機能を低下させます。
痛風(高尿酸血症)という病気をこじらせると腎機能障害が進行します。特に女性の場合、痛風発作を起こすのは稀ですが、高尿酸血症の基準値が男性とは異なるため、腎障害になる事がしばし認められます。
高尿酸血症を放置すると尿管結石を起こすリスクが上がります。起こすとかなり痛いですよ。
痛風関節炎が中々治らない方、趾の関節痛が痛風なのか、リウマチなのか判らない方、尿酸値の値が全然改善しない方、
そもそもどこに行っても自分の関節痛の診断が出なくて頭を抱えている方は、どうぞ当院にお立ち寄りください。何卒宜しくお願い致します。
院長