静岡県三島市平田にあるいのうえ内科・リウマチ科です。関節炎疾患・膠原病疾患等でお悩みの方はぜひご相談下さい。

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帯状疱疹の話

帯状疱疹の話

私個人の見解も含まれていますので、あくまでご参考まで。

話題は大きく分けて2つに分かれます。ワクチン問題と、起きた時の対応についてのコラムです。

最近帯状疱疹ワクチンが流行っています。80歳以上の方の2人に1人が起こすとか言って、ワクチンを打っている。ワクチンの開発が目覚ましいのですが、ここに鉄杭を打ち込みたい。

10年前からワクチン産業が活性化されています。イニシャルBG財団が世界中のワクチンを生産する企業に投資してます。それが関連しています。アメリカ大統領選をトランプさんが勝利したのでもう書いても良いと思っています。子宮頸がんワクチンに然り、新型コロナワクチンに然り、帯状疱疹ワクチンに然り、今後でてくるであろうmRNAタイプのインフルエンザワクチン、麻疹ワクチンに然り。新しい技術だから高いのは当然、自費診療だから沢山お金を支払って当然と言わんばかりに。会計士達でさえ、『先生、ワクチンは儲かりますからどんどん打ちましょう。』と言います。でも、それをやってはいけないのです。ワクチンをビジネスにしてはいけないのです。

(小児科、新生児のワクチンに関しては私の預かりしる分野ではないので、言及しません。)

後、昔帯状疱疹ワクチンを打った患者さんが接種後7日で帯状疱疹を発症した患者さんがおり、酷く怒られたので、以降患者様には一切お勧めしておりません。ワクチンを打っても発症リスクはゼロにならないのですから。

当院に通院される患者様の80%以上が関節リウマチ患者さんなので、敢えて言いますが、生物学的製剤やメトトレキサートが治療薬として普及する大分前から、関節リウマチ患者は一般患者より2倍以上、帯状疱疹に罹患しやすいという文献が存在ます。だけど、当院ではテレビでなんとか財団が広告を打っているように治療を行っている80歳以上の方が2人に1人も発症しておりません。そして、治療薬(抗ウイルス薬)も良い薬が開発されているので、診断がよほど遅くなければ治ります。ワクチンと内服薬の盾と矛で一度戦って欲しいくらいです。疼痛が長引く人もいますが、95%信頼区間があるとすれば、数か月で改善する人が殆どです。中にも神経麻痺が残る人もおりますが、治療介入が遅かった人など、特殊な方だと思います。

帯状疱疹は、昔から高齢者や化学療法を受けている方に多く発症する事で有名です。日本リウマチ財団は生物学的製剤とJAK阻害薬に多いとHPで謳っていますが、生物学的製剤を併用している患者さんの多くが免疫抑制剤を併用されている方が多いからだと思いますが、その説明が正しいとは思えません。生物学的製剤のパンフレットにその様な記載は有りません。最近のアクテムラのパンフレットには申し訳程度に記載がありますが、アクテムラの文献には免疫抑制剤を併用しない症例では感染症を起こすリスクは少ないという内容のものを中外製薬が開業医に紹介してくるので、ここも盾と矛で戦ってほしい所です。JAK阻害薬には帯状疱疹のリスクに関する記載があります。

だけど、近年帯状疱疹を発症する患者が増えたのは、やはり新型コロナウイルスワクチンが普及してからだと思います。最近接種者が2割を切ってきたので書けますが、『不活化ワクチンは免疫抗体現象が完了するのが3週間、その間免疫力が少し低下します。』と患者さんに説明できますが、mRNAワクチンに関しては3週間以上としか言いようがありません。新型コロナ感染症の流行が半年クールで回ってきたことを考えると、半年間免疫力が下がっている可能性が高いですが、確信は有りません。私の経験では肺炎リスクが少ない人が肺炎を起こしていましたし、あのワクチンは人の免疫を低下させると思います。だからこそ、リウマチ患者さん達には打って欲しくありません。

多くの患者さんが知りたい対応方法に言及しますが、生物学的製剤と免疫力低下を招かない免疫調整剤との併用、もしくは生物学的製剤単剤での使用下で免疫力は然程低下しませんので、当院では特に中止しません。勿論速やかに抗ウイルス薬を開始します。

メトトレキサート高用量使用中、メトトレキサート使用中に起きた脱水下での帯状疱疹では、メトトレキサートを一時中止にする事が多いと思います。

ステロイド製剤は、細胞性免疫、体液性免疫の両方を下げている可能性はあります。でも中止しません。全身播種したケースで一度順天堂大学皮膚科で入院対応して頂いた事があります。全身播種した例だったら勿論点滴製剤で治療をして頂きます。その患者さんは、1週間もたたず退院されました。

帯状疱疹という感染症は、免疫低下が原因と言われていますが、まだ発症にいたるメカニズムは完全に解明されていません。高齢者、免疫抑制剤を、抗がん剤を使用している人はリスクが高いと言いますが、かつて皇后雅子様が40代前半で帯状疱疹に罹患しニュースとなりました。実際は、ストレス、睡眠不足、体力の低下が原因となる事が多いのが現状です。ヘルペス属のウイルスらしい、簡単に理屈で割り切れない点が多い感染症だと思います。なので、どの患者様にも体調管理の基本は睡眠を十分摂る事であると周知したい事、体調を崩している時に帯状疱疹が起こる事が多い事、もし遠方に住んでいる方で発症された方がおりましたが、抗ウイルス薬をすぐに内服する事が大切であり、どの薬を止めるかなどの議論は後回しで良い事、食事と水分を十分摂取する事、食事が十分とれない間は脱水予防のための点滴を躊躇なく受ける事、当院近くにお住まいの患者さまであれば当院に緊急来院してください。

尚、現代の医療では、帯状疱疹の治療薬は皮膚科だけでなく、お近くの内科系、外科、どこでも処方できます。どこで処方されても5日から7日分を処方して貰えます。皮膚科でなければ診察して貰えない疾患では有りません。内科系、外科系医師でもわかる皮膚疾患の代表が帯状疱疹です。

最近投稿が増えましたね。それだけ愚痴っぽいババアに自分がなったと思う、今日この頃です。

以上 院長でした。


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