静岡県三島市平田にあるいのうえ内科・リウマチ科です。関節炎疾患・膠原病疾患等でお悩みの方はぜひご相談下さい。

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熱海市のお尋ね者

熱海市のお尋ね者

今月は驚くニュースの目白押し。一度投稿したけど、1日で削除したが、再度投稿をする。

患者さん達数名に話を聞いて貰い反応を見たが、よくわからないという。やはり医療業界の常識は医療業界が判る人にしか判らないのだと思う。中には「よほど自信があり挑戦的な人なのだろう」とあった事もないO先生の性格を当てにくる人もいる。この話が如何にマズい話なのかを説明しないといけないのだが、興味の無い人は読まなくて良いと思う。

さて、能天気な患者さんが、熱海市に新しいリウマチ科の病院が出来ると言い出した。調べると、医師は私が良く知っている元J大附属病院所属のO先生だった。自分も開業時に順天堂に嫌がらを受けた事もあるので、彼の立場が判らなくもない。(ここまで酷くは無かったが。)だから一度書いた厳しい意見を一度封印した。しかし、やはり業界の評価は『お尋ね者』『アンタッチャブル』の様だ。

大きな病院から独立開業する医師は確かに沢山いる。しかし、個人開業医から就職後2年と経たないうちに開業する先生を私は知らない。J大を辞めたのは昨年7月、現在は11月。12月に開業という事は、1年以上前から開業あっせん業者と接触し、特定の医療卸と相談を重ねていた事になる。端から勤務先の河西クリニックから患者を総取りする算段だった事が想像できる。

当院の立場としては、熱海市からあまり患者は来ない。だから実害もない。しかし、熱海在住の患者がいない訳では無いので、熱海市の患者に質問をされたら患者の事を考えて止めるつもりだ。途中で潰れる可能性があるからだ。元々河西クリニックでO先生は約10年間も外来をされていた。当時から然程注目はされていなかった。昨年河西クリニックに副院長待遇で就職してからも然程話題にならなかった。話題になっていれば小林桂子クリニックのように、遠い藤枝市内の先生の話でも入ってくる。残念ながら、恐らくO先生自身が自分で思っているほど世間はO先生を評価していない。

ちなみに、自画自賛となるかもしれないが、私が神奈川県の田舎でバイト外来をやっていた時、10年以上前の話だが、2年間で半日4人程度の外来を、40人まで増やした。女子医大の練生ごときが、すぐ近所に聖マリアンナ西部病院があったのに、そこのリウマチ科外来からごそっと患者を奪っていたのだ。それぐらいの腕が無ければ開業は上手くいかないと思う。自分はたった2年でそれを成し遂げたので自分には大学病院などに依存せずとも一人でやっていける自信があった。しかし、リウマチ膠原病科のレセプトを医療事務たちが判っていなかったので病院にはあまり有難がれなかった、自分が思っているほど自分は評価されていなかったという痛い経験がある。河西クリニックとO先生の関係に近いと思えるのだが、どうだろう。

熱海市には、所記念病院があり、慶応大学整形外科医師が非常勤で勤務している。国際熱海整形外科については、本部の山王メディカルセンター整形が関節リウマチで有名なので調べると案の定リウマチ専門医を持っている先生が2名いる。その辺で市内のリウマチ診療は9割方シェアされているだろう。判ってるか知らないが、慶応整形外科の医師は皆賢い。

そして河西クリニックに召集された医師の出身も慶応整形外科である。現在は自治医大で講師をしている。実は共通の知り合いがいる。多分関節リウマチ診療に関してはO先生と互角か、それ以上だと思う。当院に元々熱海市からリウマチ患者はそんなに来院しないので、実害はないから誰が招集されても私的には構わない。更に慶応のSAPHO症候群の大家だ。順天堂の多田先生のようなものらしいが、バックが慶応なので脊椎関節学会の理事だ。つまり肩書で勝つ。

そして開業をすると実感すると思うが、大学病院ほど膠原病系の患者は集まらない。その理由も考えたことがあるだろか。肺疾患がある患者さんもそんなに来ない。国際熱海病院は膠原病系の症例は皆自分の所に送ってくれると勘違いしていないだろうか。熱海病院はリウマチ専門医の内科系に行けと言っているだけではないだろうか。

業界内では、河西クリニックが出入りする医薬品卸、製薬会社のMR達を呼び出し、圧力を掛けているという専らの噂である。HPにも、色々書いてある。あの検査の取り過ぎ、レントゲンの取り過ぎというコメントは多分事実だろう。本当に河西クリニックにご迷惑をお掛けした話だろうし、恐らく赤字案件だったと思われる。我々の外来診療にはコツがある。思ったほど膠原病系の診察では利益は出ないと思われる。河西クリニックで診療報酬の現実を理解し、勉強させて頂いたほうが良かったと思われる。

私も実際開業をしてみると、J大で診察していた患者は様子見をして直ぐには動かなかった。寧ろ周辺開業医から逃げてきた患者が主な収入源となった。現在もそうだ。つまり、熱海市のように周辺に開業医が少ない地域では・・・。考えた事がないだろうか。

開業をする時、業者は都合の良い事しか言わない。私が開業をするとき、私の仕事を理解してくれる業者も親族も誰もいなかった。自分がレアケースであり、後から人が付いてくる状況だった。皆私の状況を見て、勉強してから動いている事だろうが、一般内科のようなポピュラーな診療科ではなく、誰に相談しても誰にもわからないと言われる事だろう。私もまだ手探りで奮闘をしている。それでも、傍から見ていて富士市ののばなクリニックは、色々な面で良いブローカーがアドバイスをしたと思う。そう思う理由が判るだろうか。O先生のクリニックに関しては、まったくそう思わない。なぜそう思うか考えたことが有るだろうか。

今までは開業医は倒産しないというのが通説だった。しかし、これからは違う。開業医も簡単に倒産する。

以上

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