当院で関節リウマチを治療中の皆様にお願いが御座います。
先日、当院開設時から通院されている関節リウマチで生物学的製剤を投薬している患者様が、当院に連絡なく、風邪症状と考え他院を受診。もともと呼吸状態に問題のない間質性肺炎(膠原病肺)があり、画像で大騒ぎとなり、緊急入院という大騒動に発展しました。入院先の病院には膠原病肺がわかる専門医が不在のため、今後順天堂大学呼吸器内科に転院するという事態に発展しました。本日その患者さまのお見舞いに行き、患者様が思っていたよりお元気で安心した次第です。
強く言いたい事があります。
タイトルの通り、風邪、気管支炎、肺炎と思われる症状であっても、軽症重症に拘わらず、生物学的製剤や、リウマトレックスを高容量内服している患者様は、必ず当院院長の診察を受けてください。院長は膠原病肺、および合併する肺感染症の知識に長けております。
当院の院長は内科医であり、リウマチ専門医であり、肺炎の臨床に長けております。
一方、近くの一般内科の先生や呼吸器専門医を名乗っていても、びまん性肺疾患の知識のない医師が多く、膠原病肺はまったく未知の領域であり、間質性肺炎が存在するだけでお騒ぎとなり、大ごとになることがとても多いというのが開業してからの実感です。
当院は患者様のお陰でだいぶ予約で埋まる診療日が増えてきました。しかし、緊急の患者様は1にも2にも診察を致します。そのために院内にはCT装置も設置し、酸素ボンベも用意しております。当院院長が病態を説明したほうが、まったく膠原病肺の知識のない先生の見立てで入院先を探すよりずっと安全ですし、確実に入院先も確保できます。
たかが風邪と思わず、具合が悪いときは当院に必ず診察にお越し下さい。肺炎の症状に低酸素血症があります。その症状は時に倦怠感として体感することが多いからです。
どうか、ご理解の程よろしくお願いいたします。
2018年1月29日